一月二十二日
一年前の話をした。
一年前のお店にはまだ何も無い。壁に棚板を4枚つけたのみ。
秋に塗った壁が白くて綺麗だった。
一年前の明日は、思い出したくもないほど汚い共有のトイレと炊事場を掃除した。
湿気で中が腐った引き出しは崩壊していて、ただの筒になっていた
謎のフライパンを捨てた、カビだらけの冷蔵庫は奥に押し込んだ
あれから炊事場は閉め切ったまま
シャットアウト
一月二十七日
年始にコタニさんから送られてきた年賀状がとても良くてずっと眺めている。
お店のデスクに立て掛けて眺めている。
城山の上で撮ったという家族5人の写真、その横に謹賀新年のハンコ。
何が良いのだろうと考える。写真はもちろん良いし、画角なのか、構成か
しかし良い
コタニさんは小谷木材店の店主で、夜の晩酌に阿部薫を聴きながら金子光晴や寺山修司、深沢七郎を愛読するイケてるおじさん。
細見綾子を教えてくれた人
1.28
maiで働くリコちゃんがお友達を連れて来店。
その一人が、東京の大学院を卒業するらしく、就職はフィールド・ワークだと言っていた。
とても良い表現だと思った。その気持ちがあれば頑張れた気がする。
柄谷行人を買っていく